中古住宅を買ったところ、シロアリがいて、シロアリ被害にあいました。シロアリ駆除の費用を売主に請求しましたが、「現状有姿」であるから、責任を負わないといわれてしまいました。売主に費用を支払ってもらうことはできませんか。

まず、シロアリは通常建物の柱などの内部に生息し、建物の内側からその建物を侵食していきます。したがいまして、シロアリ被害は、外部から見えにくく、しかも建物を劣化させていくものでありますから、シロアリがいることは「隠れた瑕疵」といえます。そうすると、買主は、売主に対して、瑕疵担保責任を追及することができます(民法570条)。具体的には、売主に対して、損害賠償請求や契約の解除をすることができます。
次に、今回のケースでは、現状有姿、つまり、目的物を現状のまま引き渡す旨の合意がなされています。このことから、売主としては、現状については買主も了解済みであるとして、瑕疵担保責任を負わない旨の合意があると主張しているのです。
もっとも、瑕疵担保責任を追及する権利は、買主にとって極めて重要な権利です。そして、「現状有姿」の文言を合理的に解釈したとしても、瑕疵担保責任を免責するという趣旨はくみ取れず、あくまで、目的物を現状のまま引き渡すという趣旨がくみ取れるにとどまります。そのため、現状有姿の文言のみから直ちに瑕疵担保責任を免責する合意があったものとは認められません。
したがって、今回のケースでも、除斥期間の1年が経過しなければ、買主は瑕疵担保責任を追及することができます。

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